ガスがでにくい食事を摂る
大腸でガスが発生しやすい=発酵しやすい食品には、豆類や果物、栗などがあります。かと言って、たとえば豆類を全く摂らないのが正解ではありません。あくまでも摂り過ぎないように気を付けましょうと言うことです。
それから、ガスがでやすくなるといわれて大抵の人が想像するのが、女性が好きな焼き芋ではないでしょうか。実際に焼き芋に限らずいも類はおならがでやすくなる食品ですが、ガス型にとってもマイナス面はさほど多くありません。
いも類には食物繊維が豊富であるため、消化されずに腸にそのまま移動しやすく、未消化のものを今度は腸内細菌ががんばって消化しようとします。その結果、分解(発酵)によるガスが多く発生します。しかしこのガスの臭いさほど酷くありません。ガス型では深刻な症状である腹なりを考えないとしたら、腸内環境をよくするメリットの方が大きくなります。
ガスが発生しにくくするためには食べ物のバランスが大切です。臭いがしやすい食品については後で書きますが、肉類はおならの臭いをきつくしてしまいます。肉類は控えめにして、野菜類を積極的に摂るような食事内容が大切です。香辛料なども胃腸を刺激しますから控えめにしましょう。
かと言ってなんでもかんでも我慢するのはストレスになります。ガス型でも他のタイプでも過敏性腸症候群には基本的に食事制限はありません。どんな食品にしても偏らない食事と摂取量が大切だと筆者は思います。食事内容でどんな変化があるのかには人それぞれタイプでちがいがあります。どんな食生活をしたらお腹の症状がひどくなるのか自分を観察してみると言う視点も大切です。
おならの臭いが臭くなる食事
ガス型で気になるおならには臭いがするおならと、そうでもないおならがあります。いも類やゴボウなどの繊維質が多い食品は、おならがでやすくなりますが、前述の様ににおいはさほど臭くはありません。
おならの臭いがひどくなってしまう食品には、肉類、にんにく、ネギ類、ゆで卵などがあります。ヨーグルトや納豆などの発酵食品も臭いがきつくなってしまうといわれていますが、これらは腸内環境を改善するのには役に立つ食品です。ガス型でも基本的に摂るべき食品ですから、極端に少なくする必要はありません。
おならが臭くなるそのほかの要因として、よく耳にする善玉菌と悪玉菌が作り出す腸内環境も関係しています。腸内環境が善玉菌が優勢の時にはおならの臭いはひどくなく、悪玉菌が優勢になると臭いがひどくなるといわれています。
また、便秘をした経験があれば、誰にでも思い当たることではないかと思いますが、便秘も腸の内容物を発酵させてしまい、おならの臭いがひどくなる原因になります。ガス型では便秘をしないようにすることも重要です。
過敏性腸症候群は不安をかかえて日常生活を過ごしていますから、ストレスもかかえ色んな苦労があります。筆者は下痢と便秘を繰り返す交互型ですけど、ガス型の方も確実な治療法がないなか深刻に悩んでいらっしゃる方が多いと思います。きっと改善しますから将来を信じて頑張りましょう。