過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群の名称
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome)略してIBSとは、以前と言ってもかなり昔ですけど、かつては大腸炎と呼ばれていた疾患です。その後、過敏性大腸症候群と呼ばれていたものが、現在は大腸の大がなくなっています。これは大腸だけではなく、小腸もIBSに関係していることから名称が変わったそうです。
過敏性腸症候群に罹患している人は、10人に1人といわれています。ですが、実際には潜在的にもっとたくさんの罹患者がいると考えられ、罹患率は10%より高いのではないかとされています。割合としては若年層に多く、小学生でも悩んでいる子がいます。
症状が若年層から続く場合がほとんどであり、中高年以上の年齢になって発症することはほぼありません。年齢が高くなるほど罹患率は低くなっていきますが、全員が軽快するわけではなく30代以降になっても症状に悩んでいらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。筆者も実際にそうで年齢を重ねても完全に治ってはいません。
過敏性腸症候群の症状
症状は下痢型、便秘型、これを交互に繰り返す交代型に分類されています。これにガス型と呼ばれるものが含まれることが多いようです。ガス型は便秘型に含まれている場合もあります。恥ずかしいと言う気持ちから誰にも相談できない方が多いと言うことは、自分の経験からも容易に想像ができます。なりやすい性格から「なぜ自分だけが」と考える方が多いと思うのですが、自分だけではなく思っている以上に多くの方が悩んでいます。
過敏性腸症候群の原因
はっきりとした原因がないのが、過敏性腸症候群の特徴のひとつです。様々な検査を行っても器質的な障害は発見されません。器質的な異常がないことが大きな特徴のひとつで、命に関わることがないのが幸いとはいえるのですが、実際に罹患するとそうそう楽観的に考えることはできません。
不規則な日常生活が原因とされたりもしますが、筆者の経験から考えてもストレスが一番の原因になるのではないかと思います。とはいえ、はっきりとした原因がないのがこの過敏性腸症候群ですので、原因は千差万別で人それぞれです。傾向として捉えるとすれば、やはりストレスが大きな原因になると思います。