過敏性腸症候群には性格も関係する
過敏性腸症候群と性格は一見何ら関係のないようにも思えますが、実際に大きな関わりがあることが問診やテストによってわかっています。
過敏性腸症候群はストレスが大きな原因になります。このストレスを溜め込んでしまう性格の方が罹患しやすいと言われます。真面目な方、周囲に気を遣いすぎる方、責任感の強い方、周囲の視線を気にし過ぎる方などです。これらの性格に元々腸が敏感に反応してしまう体質が加わると、過敏性腸症候群になる確率が上がってしまいます。
もちろん、性格は人それぞれで全く同じであるはずはありません。几帳面な性格としてもある方面には結構ずさんであったりします。なりやすい、なりにくいは傾向としてあると言うだけですが、いずれにしても性格が悪いとは言い難く社会にも貢献できる方と言うことになります。過敏性腸症候群に悩む方は社会で存在意義のある方です。自信を持って生活しストレスに上手く対処しましょう。
ストレスを感じやすい現代
慌ただしく時間に追われる生活、夜も昼もないような明るい街角、このような社会は、さほど昔からあったわけではありません。便利さや清潔さ、快適な住居などを追求した現代社会の弊害として、現代病と呼ばれる疾患が現れました。
現代病にはアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患や拒食症や糖尿病などがあります。過敏性腸症候群もこの現代病といわれます。
朝日が昇り活動を始め、日が暮れると就寝すると言う自然のサイクルに沿った生活には、外敵からいつ襲われるかもしれないなど、いまでは考えられない大きなストレスがあったのかもしれませんが、現代社会では生活の便利さの反面、学生は学生で、社会人は社会人で小さなストレスが常に積み重なっていきます。
夜遅くまで働いたりあるいは勉強したり、まともな照明がなかった大昔にはできなかったことです。大自然でのんびりとした生活を行っていれば、過敏性腸症候群に苦しむことはありません。現に先進国だけに認められる疾患です。性格だけでなく我々を取り巻く環境の影響も大きいのはまちがいありませんが、それを言ってもはじまりません。
精神的なストレスを感じやすく、溜め込みやすい性格の方が多い過敏性腸症候群です。現代社会に生きている限りストレスが少ない生活は不可能です。発散するために色んなことに挑戦したり、好きなことに時間を忘れるほど打ち込んだり、上手く回避する術を手に入れる方が得です。あまり周りを気にし過ぎずに開き直る位大胆になることも必要だと思います。