なぜ下痢は起こるのか

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消化器官それぞれの役割

過敏性腸症候群の下痢で筆者も随分悩みましたが、なぜそんな状態になってしまうのかを深く考えたことはありませんでした。治すためには敵を知っておくべきですので筆者なりに調べてみました。

 

下痢でトイレ

 

消化器官はそもそも水分がたくさんある(ある必要があり、ないと上手く機能しません)部分です。その証拠に嘔吐物は水分をたくさん含んでいます。口から胃をとおり次に小腸で栄養分が吸収されますが、水分がありドロドロとした状態でないと効率よく栄養分を吸収できません。

 

小腸は栄養を吸収することが主な役割であり、水分はあまり吸収されません。小腸で栄養分が吸収された食べ物は、次に大腸にへと移動します。大腸の主な仕事はこの水分を吸収することです。大腸が正常な働きをしていれば、下痢をしないと言うことになります。

 

下痢が起こる原因

○ストレスなどの影響を受け腸の機能が低下してしまうと、本来の役割である水分を十分に吸収できなくなってしまい下痢を起こします。

○蠕動運動は必要であり活発になるのはよいのですが、活発になりすぎると下痢を起こします。蠕動運動を活発にさせるものには、コーヒーや香辛料などの刺激物があります。

○食中毒やウイルス感染などが体内に侵入したら、人間に害をもたらす菌を体外に排出させなくてはなりません。菌をやっつけるために腸壁から水分がでて下痢を起こします。下痢の起こる原因であり大切な機能であると言えます。

 

いずれにしてもどの原因も歓迎できるものではありません。下痢も長い間続いてしまうと体力も気力も低下してしまいます。過敏性腸症候群の下痢型では排便するとスッキリし症状がその時は改善しますが、長く続くと痔の原因になったりという心配もあります。

 

お腹の痛みと下痢をするとつい慣れっこになってしまい、いつもの症状がまた、と思うと思いますが、下痢はもちろん過敏性腸症候群だけが原因になるものではありません。明らかにいつもとちがう症状であったり、これはちょっとひどすぎるなどを感じたら、ほかの病気が隠れている可能性もあります。

 

どんな病気でも早期発見が大切ですから、ひどければ病院へというタイミングを頭においておくようにしましょう。

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