過敏性腸症候群と似た病気

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深刻な病気を見逃さないように

過敏性腸症候群は辛い症状の病気ですが、幸いなことに命に関わるようなことはありません。しかし、症状が似た病気があることを忘れず、深刻な病気を見逃すようなことだけはないように気を付けましょう。

 

腹痛の男性

 

腸に関する症状、下痢や便秘あるいは腹痛などは、体調がすぐれない時や日常生活の変化などに影響を受けやすく、いつ起こっても特別おかしなことではありませんので、深刻な病気があったとしても見逃してしまう危険性があります。

 

特に過敏性腸症候群を患っていれば、症状に対してつい慣れっこになってしまっています。症状がいつものことだからと言っても、いつもより長い期間症状が症状が改善しない、いつもの症状以外にちがう症状があり何かおかしい、似た症状だとしてもいつもとはちがった感じを受けるなどであれば、迷わず医師の診察を受けましょう。

 

過敏性腸症候群と似た病気

下に示すように過敏性腸症候群と症状が似た病気はたくさんあります(このほかにも似た病気があります)。過敏性腸症候群を中高年になって初めて罹患することはすくないため、若いころにはそのような症状がなかったのに、中高年になって初めて似た症状がでた場合には、特に気を付けておく必要があります。

 

クローン病
主症状は腹痛を伴う下痢です。若い男性に多い疾患で、口腔から肛門までのあらゆる部分に起こる、原因がわからない炎症性の疾患です。厚生労働省より特定疾患(難病)として指定されています。

 

潰瘍性大腸炎
こちらもクローン病と同じく厚生労働省より特定疾患に指定されている、原因が不明な疾患のひとつです。症状は腹痛や下痢、血便が起こることもあります。症状は慢性化し、よい状態と悪い状態を繰り返します。若年層に多い傾向のある疾患で、クローン病のように男女での罹患率のちがいはありません。

 

大腸がん
初期の状態では、ほとんど自覚症状がなく発見が遅れがちになります。食の欧米化によって日本では増加した疾患ですが、欧米化して長い年月が経過した今でも増加傾向にあります。

 

過敏性腸症候群の交互型と同様に便秘と下痢を繰り返したり、排便が不規則になる、あるいは血便などの症状があります。症状が似た病気のなかでも一番気を付けておくべき疾患です。

 

このような似た病気を見逃さず、早期発見を行い完治させるには、定期健診を必ず受けること、異常がある場合には病院を受診することが言わずもがな重要です。

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