過敏性腸症候群と微熱は関係ある?
過敏性腸症候群と微熱が続く症状は、関係があるとされている場合と関係ないとされている場合があります。過敏性腸症候群の主な症状は便やガスに関するものですが、それ以外にも不安感や頭痛、めまい、吐き気など様々な症状があります。症状は人それぞれでありパターン化されたものではないため、関係があるないと言う話になってしまうのでしょう。
微熱が続く病気には、貧血や虫垂炎(俗に言う盲腸)、尿路結石症などがあります。過敏性腸症候群と同じく腸に関するもので微熱が続く病気には腸炎があります。ウイルス性の腸炎であると高熱ではなく微熱がでることが多くあります。
また、過敏性腸症候群とよく似た症状を呈する潰瘍性大腸炎は20代を中心とした若年層に多く見られる病気ですが、この潰瘍性大腸炎でも微熱が続くことがあります。風邪が長引いていると考えがちですが、色んな病気の可能性があります。「普段とはちょっとちがう症状だな」と感じたら安易に自己判断して市販薬で治そうなどとはせず、一度は医師の診察を受ける必要があります。
自律神経失調症の経験
過敏性腸症候群と微熱が関係あるのかないのかと言う話にもどりますが、筆者の経験からは大ありだと思います。この過敏性腸症候群と微熱の両方に共通することといえば自律神経失調症です。この両方を筆者は経験しました。
筆者の場合は同時期に症状がでたわけではありません。しかし、自律神経失調症の症状としてはどちらも該当します。両方の症状が同時にでたとしても何ら不思議なことではありません。
1日のうちに何度か微熱がでてしばらくしたら下がる、半年ほどこの症状は続きました。また熱がでてるのではないかと気になって、1日に何度も体温を測っていました。微熱が続く症状に苦しんでいらしゃる方は、一度気になるとずっと気になると言う同じような傾向があるのではないでしょうか。
そのころの筆者は就職していましたので、微熱が続く間会社を休職して入院までしました。でも、いくら検査を行っても原因が見つかりません。これは明らかに自律神経失調症の症状でしかありません。微熱が続く間、何人もの医者に診てもらったのですが、どの医師の口からも自律神経の異常と言う言葉は一言も発せられませんでした。
何の病名も告げられずに色々な検査だけが続きました。医者は当然自律神経失調症だと診断を下していたはずです。でも、病名を告げることで、それを気にしてもっと症状が悪化するのでは?と考えたやさしさであったのかもしれません。結局は自分で調べて、これは自律神経失調症の症状にまちがいないと言うことに気付いたわけです。
筆者がどうやって長く続いていた微熱とさようならしたのか、それは微熱のことを考えるないようにしただけです。自律神経失調症だとわかったからには、気にすればするほど微熱が続いてしまうと思いました。会社に出勤して仕事に集中するようにし、微熱のことは一切考えないようにしようとしました。
その当時はあまり思わなかったのですが、半年間も休職してよく解雇されなかったと思います。休職していた間も全額ではありませんけど、給料もある程度いただいていました。そう言って周りの温かい心遣いもきっと改善につながった理由だと思います。
過敏性腸症候群も自律神経からの微熱が続く症状もきっと改善します。個人で考え方もちがえば性格もちがいますから、同じように考えを変えたらよくなりますとは言い切れませんが、少しでも筆者と同じように苦しんでいる方の参考になればと思います。